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【REPORT|令和6年1月30日開催】山形県地域公共交通活性化協議会・地域公共交通オンライン勉強会

今回は「山形県地域公共交通計画」の次期計画策定を支援するために行った2023年度の取り組みをレポートします。山形県4つのエリア別に自立的な対応を思考する県のニーズを踏まえ、県内で共通の課題(課題の明確化・地域公共交通等)を抱えている複数自治体に対するグループ支援と位置付け、県内全市町村を対象に他地域の先進事例を学ぶ勉強会を開催しました。


実施概要

山形県地域公共交通活性化協議会
地域公共交通オンライン勉強会
(事例発表・パネルディスカッション)

【開催日時】令和6年1月30日(火)14時30分~
【開催方法】オンライン開催(ZOOMライブ配信)

【実施内容❶】事例発表
長野県辰野町・株式会社バイタルリード「辰野町における定額乗合タクシーの取組」
長野県松本市「地域のくらしの足、おでかけの足再編~松本市における路線バス再編の取組み~」

【実施内容❷】パネルディスカッション
「地域公共交通の現在地と未来に向けて」
登壇者:上記事例発表団体、コーディネーター:菅野 永さま(株式会社MAKOTO WILL 代表取締役)

【事例発表❶】長野県辰野町・株式会社バイタルリード
「辰野町における定額乗合タクシーの取組」

PRESENTERプレゼンター|長野県辰野町|ご担当者さま

まずは私から辰野町における定額乗合タクシーの取り組みについて説明をさせていただきます。次にこの定額の乗り合いタクシーの運行をご支援いただいております「株式会社バイタルリード」の代表から説明をいただきまして、その後運行実績であるとか効果をご報告いたします。

効率的な公共交通の運行が難しく、高齢化率も高いエリア
長野県上伊那郡辰野町は総面積のうち87%が森林です。山間部と平地部の谷筋にわかれてるので、公共交通で効率的に周遊させたいっていうのが難しい地域です。高齢化率38%ということで、かなり高齢化率も進んでいるような状況でございます。

町内には電車が走ってましてJRの駅が6駅、タクシー会社は1社のみとなります。町営バスは定時制路線バスで2路線を7系統で運行しております。またデマンド型乗り合いタクシーを町内12地区で運行して、路線バスが届かないエリアを補完しています。

従来のデマンドタクシーサービスは課題が山積
平成25年に導入した初期のデマンド型タクシーには課題がありました。利用者がなかなか増えずに事業費がかさんで、事業の採算性が苦しい数字になっていました。また近隣自治体でもデマンドタクシー等を入れる地域が増えてきたことによってかなりニーズが多様化して、利便性を追求してしまうと民間タクシーとの住み分けが難しいといった課題も抱えておりました。また当時の予約は電話のみで事前予約が基本。当日の予約は受け付けていませんでした。

そこで令和4年に株式会社バイタルリード様のご協力を頂きながら、運営を見直すことにしたんです。見直しを検討するためにタクシー事業者様との交通会議を何回も重ねました。あと利用者のリアルなニーズを把握するために住民説明会を行いまして、令和4年の10月から新たに「定額乗合タクシーサービス」の運用を開始しました。



公共交通を阻害しない定額乗合タクシーの運用

PRESENTERプレゼンター|株式会社バイタルリード|森山社長 

我々は「そこそこ便利な交通環境を作っていこう」ということで、特に過疎地域における定額乗合タクシーを配車する仕組みを開発して展開しております。今は特にバスやタクシードライバー不足や路線廃止とか、高齢化による免許返納の問題もありますので、まずは地域で持続可能な交通を作っていかないといけないんです。なのでタクシー会社さんが持ってる今までの運行できる力を生かして、ビジネスモデルから考えていかないと実は厳しい状況にあります。採算が取れない部分は行政の補助金で補うわけですけど、人口減少が続いて税収も減っていくことが見込まれる中で、いかにお金をかけずにやっていくのかがポイントになっていくわけです。

これからの地方の交通は「利用者」「事業者」「行政」の三方良しのモデルを作っていかないと厳しい状態にあります。利用者の利便性だけを過度に高めるのではなくて、交通事業者はきちんと儲かるビジネスとしてやっていかないと残っていけないというのが現実です。そこで行政の既存の交通事業を邪魔せずに保管できる仕組みで定額乗合タクシーの仕組みを作ってきました。

AI技術を活用した「定額乗合タクシー」運用の仕組み
提供したサービスは基本的に1ヶ月乗り放題の「定額乗合タクシー」で、料金は3000円〜で乗り放題です。運行は平日の9時から16時、地域によっては朝8時半からの運行開始だったりします。1台しか車両を投入しませんので、先に予約があれば同じ方向ということでAIが判断して配車しますし、反対方向であればその運行が終わるまで待っていただくという必要があります。1台の車両を上手に使って配車をする、という部分に特化した配車アルゴリズムを持ったAIのオンデマンド配車システムを活用しています。

辰野町がかつて9年間運行していたデマンド型タクシーにはダイヤがありましたが、定額乗合タクシーは利用者のニーズに近い随意性の高い運行を実現できます。ただ、かつては1回乗車300円で運行していたのに、新たな料金システムでは1ヶ月3000円の定額制。利用者にとっては値上げ感が否めないのですが、お客さんを囲んで安定収入を上げる技術を組み込むという発想をお伝えしています。上手くいけば地域全体の経済が成長しますので、将来的には行政のコストカットも実現できます。



定額乗合タクシーによる利用者数の増加と行動変容
 
PRESENTERプレゼンター|長野県辰野町|ご担当者さま

森山社長からの説明通り、辰野町はこれまで300円で運行していたデマンドタクシーを3000円の定額の運賃に値上げをしています。なかなか不安もあったんですが運行実績として利用者数も増えてきておりますので説明させていただきます。総利用者数については、従前の仕組みの総利用者数の平均が3800人ほど。運行方式見直し後の1年間の総利用者数が6346人ということで、年間利用者数が2500人ほど増加をしております。

乗り放題ということで1日に4回乗車する方もいれば、毎日使ってくれる方もいらっしゃいまして。本当にたくさんの方にご利用いただけるようになりました。利用者年齢は70歳以上の高齢者の方々が9割を占めているような状況です。最も多いのが80歳代ということで、免許返納後の移動手段として活用してもらってます。またその他の効果として「外出回数がどれくらい増えたか」を調査したところ、月平均で34日増えたという結果が出ております。従前の仕組みが通院であるとか、買い物目的とした移動が主だったんですが「習い事に行く」「温泉に行く」などレジャー活用も増えてきているようです。さまざまなご意見もいただいてますが、この定額乗合タクシーサービスがご好評いただいているのは、タクシー事業者様のご協力があってこそだと思っています。

 


【事例発表❷】長野県松本市
「地域の暮らしの足、おでかけの足再編(官民連携)」
〜松本市における路線バス再編の取組み〜

PRESENTERプレゼンター|長野県松本市|ご担当者さま

それでは松本市の発表をさせていただきます。「地域の暮らしの足、お出かけの足再編(官民連携)」ということで、今回表題をつけさせていただきました。

松本市は長野県のほぼ中央に位置するいうところで、長野県内で一番広い面積を持っている自治体です。交通につきましてはJRが通っておりまして、特急に乗れば新宿まで約2時間半、名古屋まで2時間というようなところです。あと県内で唯一空港があります。また松本城や上高地などの観光資源にも恵まれております。

ただし地域公共交通利用者数の減少については、長期的にも大幅に減っていくというのが現状です。注目点としては、松本市における自動車の分担率は全国と比べても高い比率で、自動車で移動されてる方が全体の約7割と多いのが特徴です。参考に全国平均が45%ですので、これと比較しても自動車での移動が非常に多い地域といえます。

現在は隣接する市村の皆さんと松本地域として「路線バスの再編」に取り組んでいるところです。市内の路線バス事業者は「アルピコ交通さん」1社のみという状況で、市営バスはこちらの業者が担当していて、収支率が100%を超える路線もあります。ほかに、市営バスが届かない地域の皆さんが協議会を立ち上げて「地域バス」と呼ばれるバスも運行されていますが、こちらは収支率が20%未満という状態です。

公設民営バス「ぐるっとまつもと」運行スタート
今回の改正のアプローチとしては「市民の皆さんの声に耳を傾けて、市民が利用しやすい公共交通を探る」というところです。公共バスの便数を減らす→利用者が減る→収入も減るという「負のスパイラル」を脱却できないかという部分を模索しています。

現市長が公共交通事業の公設民営を公約として挙げて、そこから地元説明会などを行なって、路線再編の必要性について説明を進めました。そして令和5年4月に公設民営バス「ぐるっとまつもと」の愛称で運行を開始。市が制度設計して民間事業者が運行を担当しています。

運行事業者の視点で考えると路線バスというものは、観光バスや貸切バスに比べまして収益が低く、路線バス事業を縮小していきたいというような傾向になっています。路線再編に伴なって3つの制度変更を行いました。1つ目が市が制度設計をすることで運行資金を担保しつつ、慢性的な赤字運営に対しての再構築を行なっていくということ。

2つ目がルート・便数の見直しです。具体的な路線変更については東京のコンサル会社と交通課が協働して取り決めていきました。そして3つ目がバス停路線名の統一です。例えばバス停のデザインも様々な交通モードによって1箇所に34本立っていたのを、わかりやすく1本に統一しました。委託業者の選定についてはプロポーザル方式で、全国の運行事業者に公募をかけて決めています。例えばコロナのような外的要因による収支変動に対しては、行政が補填するものとして新規参入しやすい環境づくりも行なっています。

路線再編についての地元説明会は55回以上開催しました。令和54月の運行開始までには約2000人の住民にご参加いただけました。松本市の副市長も一緒に説明会に参加して、地元の意見や声を吸い上げたというところです。

遅延の対応だったり、需要が見込めるような路線の増便だったり、あとは逆にあまり使っていない路線についてはルートを短くしたりとか。今後も定期的なダイヤの改正を行なっていきたいと思っています。

AIオンデマンドバスの実証運行について
もう一つご紹介する事例が、AIオンデマンドバスの実証運行になります。JRや私鉄、市営ぐるっとまつもとバスである一定の幹線道路については整備できたところです。ただそれらが届かないエリアの地域内移動については課題もありますので、AIを活用したオンデマンドバスの運行実証をしているところです。運賃は1乗車あたり300円。乗降ポイントは、高齢者などの交通弱者をターゲットとしているため、鉄道駅や病院、商業施設などをポイントに200300mの間隔で設定をしています。

今後はキャッシュレス決済の拡大に取り組んでいきます。最終的にはですね交通系ICカードSuicaなどを含めまして、主要なツールというものを使える環境の構築を目指しているところです。


【実施内容❷】パネルディスカッション
「地域公共交通の現在地と未来に向けて」
〈登壇者〉上記事例発表団体・コーディネーター菅野 永さま(株式会社MAKOTO WILL代表取締役)

COORDINATORコーディネーター|菅野 永さま(株式会社MAKOTO WILL代表取締役)

【コーディネーター|菅野さま】
Q.部署異動で突然公共交通の担当になることもあるかと。皆さんは最初どう考えてどう行動しましたか?

【長野県辰野町|ご担当者さま】
昨年度から公共交通の担当でして、最初担当になったときには「タクシー事業を今年の10月から変えて欲しい」っていう話で。まずはゴールが決まった状態で引き継ぎを受けていたのが本音です。バイタルリードさんが入ることで決まっていたのですが、自身ではタクシー制度についてたくさん勉強しました。その後住民説明会に行くためにより知識を深めていったという記憶はあります。

【長野県松本市|ご担当者さま】
私が異動してきた際も、先ほどの辰野町さんと同じように期限が決まりかけていた状態でした。実際は私含めて公共交通の素人集団みたいな感じでスタートしたところです。今もそうですが、交通事業者さんはずっと交通を専門とされてますので、そういった面での専門性だったり、知識面での不足というものは身をもって体感しました。ただ私たちは市町村の職員ですので「運行事業者さんとは違う目線で公共交通を考えるのが大事なんだ」と自分に言い聞かせながらなんとかやってきました。

【コーディネーター|菅野さま】
Q.住民ニーズの把握はどのように行なったのか教えてください?

【長野県松本市|ご担当者さま】
まずは全市向けの利用者アンケートを実施しました。公設民営のバス運行を始めてから市が主体的に路線バスに関わっているということで、住民の利用者意識も高まったと思います。そのため日々利用者さんからバス会社さんやバスターミナルの方に問い合わせや要望を伝える電話が多くなりました。あとは運転手さんへのヒアリングです。実は一番利用者に近い存在なので色々住民ニーズを把握されてるんです。直接住民の方へのニーズ把握とはまた違うかもしれないんですけれども、そういった乗務員の方への聞き取りといったものも行っているところです。

【長野県辰野町|ご担当者さま】
やはり住民説明会等で、実際に地域の方のご意見を聞くというのは本当に大事だったかなと思います。住民理解を高めるために公共交通の利用者である高齢者が集まる場所にフォーカスを当てて、地元のふれあいサロンというかそういった健康作り教室みたいなところの団体の方に出向いてチラシを配ったりだとか。私が住んでる家がタクシー会社さんの近くでして。朝出勤する時にドライバーさんの話を聞いたりとか、田舎ならではのそういうコミュニティがとっても役に立ったのかなっていうふうに思ってます。

【コーディネーター|菅野さま】
Q.住民説明会について。場づくりについて苦労や工夫はありましたか?

【長野県松本市|ご担当者さま】
説明会については再編後はこうなりますという説明とともに、今後の交通地域内の移動についてこういうようなことを検討してますというビジョンも示していました。住民の皆さんからもその場で、この路線もちょっと便数を増やしてほしいなどのご意見もありましたけれども、まずは市が公設民営でやっていく第一歩なので協力して欲しいと訴えました。いただいたご意見については常に見直しを検討して解決していくなど、市の姿勢をしっかり示して、最終的には住民の皆さんに納得していただいたと思っています。

【長野県辰野町|ご担当者さま】
まずは資料づくりから時間をかけました。元々運行していたオンデマンドタクシーがあったので、それとどう違うのか。いわゆる分かりやすい日本語に変換したり、噛み砕いて説明したり。実際にバイタルリードの森山社長にも現地に出向いていただき準備説明会を開催したり。
専門的なお話だとか他市町村の事例なんかも交えながらなるべくイメージが湧くように、住民説明会はかなり注力したかなというふうに思ってます。

【株式会社バイタルリード|森山社長】
やっぱり住民説明会の中で反発もあったんです。前は1回300円で乗れたのに、3000円の定額制になるということなので。そんな中である説明会に参加してくれたお母さんが「私は1回買い物に行くと大体往復で1800円かかる。だから2回利用すれば元を取れる」というような発言をしてくれたんです。そこで会場の空気がガラッと変わったとか。そういう発言はその後の説明会にも活用させていただきました。

【チャット参加者からの質問】
Q.定額乗合タクシーについて。延べ利用者数が増えているが、同一利用者の利用が増えているのか?それとも新規利用者含めて全体利用者が増えているのか?

【長野県辰野町|ご担当者さま】
以前のオンデマンドタクシーの1ヶ月の利用者数は全体で60〜70名ほど。定額乗合タクシーになってからは、1ヶ月100名〜140名くらいの利用者数に増加しています。もちろんリピートする利用者も増えています。

利用者が増えている理由としては、やっぱり「定額乗り放題」っていうところは大きなポイントですし「ドアツードアに近いサービスの提供」と「フリーダイヤ」というところも、かなり住民ニーズとして高かったんだと思います。あと病院や免許返納の手続きに行く交番にも個別説明会に伺って、潜在的な利用者が集まりそうなタッチポイントにも周知するようにしてました。

【株式会社バイタルリード|森山社長】
町の財政出動額で見ると事業費自体は増えてるんですが、デマンドタクシー全体の収支率で見ると今までとさほど変わっていないんです。収支率はほぼ横ばいで推移してきたのは一つ良かったかなと。結果を出すためにタクシー会社さんにお願いして会社の経営数字を全て見せていただいたうえで、委託費はこれぐらいで大丈夫ですよねと取り決めをしたりしてます。

【コーディネーター|菅野さま】
Q.新しい仕組みを構築して事業を行ってみて、反省点など補足があれば教えてください。

【長野県松本市|ご担当者さま】
住民説明会を早期に開催して、具体的な便数などを説明していましたので後々その便数を確保しなければいけなくなって。もしあの時に戻れるなら、具体的に示すのはルート図だけにしておけばよかったなと。運行事業者さんの方でもう少し便数を減らせれば…という声もあったりして。運行事業者さんとの関係性作りも大切で、官民で公共交通に取り組んでいくということは言うなれば運命共同体のようなもので。いまは意見交換も行えてますので、利用促進というひとつの課題に向かって、まさに官民が連携しながら運用していきたいと思っています。

【チャット参加者からの質問】

Q.AIオンデマンドバスと定額乗合タクシーの双方に質問です。予約方法はアプリを活用してますか?

【長野県辰野町|ご担当者さま】
辰野町ではまだアプリは導入していません。現在は電話予約のみです。ゆくゆくは導入も考えてますが、他部署で高齢者向けのスマートフォン教室などを開催してますので、そういった事業と連携していくものと考えています。他の地域の事例でもデマンド交通の利用者は80歳以上が多くて、アプリを導入しても電話利用がほぼ100%だという。静岡市の方ではLINEを活用したら効果が見られたという事例もあるようです。ただ事業規模によって導入の必要性が変わってくると思いますが、辰野町としてはまだ難しいです。

【長野県松本市|ご担当者さま】
AIデマンドバスについてはアプリを活用した配車も行っていまして、松本市の公式LINEから、ピックアップリンクを飛ばして予約することもできます。ただ辰野町さんと同じで、高齢者の方々はコールセンターの利用が多いですね。アプリでの予約が機能するまでにはまだ時間がかかると思っています。

【コーディネーター|菅野さま】
Q.最後にパネラーの皆さんから山形の市町村担当者に向けてメッセージをお願いします。

【長野県松本市|ご担当者さま】
今本市が取り組んでいるこの制度自体がですね、日本では他に事例がない、今時点では事例がないってことも聞いているところなので、良くも悪くも前例踏襲というのができないんです。よく自治体の皆さんは「前例踏襲」文化だと揶揄されることもありますが、結局正解かどうかはその場ですぐわからなくて、必死にもがいて苦しんだ結果少しずつ前に進んでいくんだなと実感を持っているところです。

自治体職員としては公共交通について専門性の高いお話をすることが難しいですけど、自治体職員の視点を大事にして、交通事業者さんとともによりよい交通環境づくりを、自治体職員として何か取り組めないかなっていうところは常々思っています。あまり気負わずに自分達の色も出しながら楽しんで取り組んでいただければと思います。

【長野県辰野町|ご担当者さま】
私も勉強中ですので、タクシー事業者様にいろいろ教えていただく中でここまで何とか公共交通の担当を続けてこれました。本当にわからない点や物事があれば、とにかくコンサル業者さんでもタクシー事業者さんでも聞くことが一番なのかなというふうには思いますし、現場の声を実際に聞くっていうのは本当に大事なことだと思います。

【株式会社バイタルリード|森山社長】
行政の交通担当って方は道路の専門職ではないので、何年か経つとやっぱり異動しちゃうっていう部分があります。そこで大切にして欲しいのは2点。まずは流行に振り回されないこと。ただ一方で技術の進化や法律制度の整備などどんどん使い勝手が良くなっていきますので、それらはしっかり活用する。その時に専門家等に相談してみるのも大切だと思います。

【コーディネーター|菅野さま】
以上をもちましてパネルディスカッション終了とさせていただきます。長時間の会議でしたがZoomの離脱率が非常に低かったので、オンライン参加の皆さんも大変関心を持ってくれたんじゃないかなと思います。あらためまして、お三方本日はどうもありがとうございました。